創業したばかりの社長が選ぶ定番の法人カードと言えば、『JCBゴールド』か『AMEXゴールド』です。
そこで今回はJCBゴールドとAMEXゴールドという2つのカードのメリット・デメリットを分析し、オススメな人たちについてまとめてみました。
- なぜ『JCBゴールド』と『AMEXゴールド』が定番の法人カードなのか
- JCBゴールドカードのメリット1、海外旅行に関する保険が充実している
- JCBゴールドカードのメリット2、即日発行でJCBゴールドカードが取得できる
- JCBゴールドカードのデメリット、1、得られるポイントが少ない
- JCBゴールドカードのデメリット2、海外では加盟店が少ない
- JCBゴールドカードが向いている人
- AMEXゴールドのメリット1、無料の荷物配送サービスにより移動の負担を減らせる
- AMEXゴールドのメリット2、「ゴールド・ダイニング by 招待日和」によって食事代を抑えられる
- AMEXゴールドのデメリット1、年会費がやや高い
- AMEXゴールドのデメリット2、ヨーロッパや中東ではやや使いにくい
- AMEXゴールドの利用が向いている人、さまざまなところで接待をすることが多い人
- まとめ
なぜ『JCBゴールド』と『AMEXゴールド』が定番の法人カードなのか
法人カードであるJCBゴールドとAMEXゴールドには2つの共通点があり、それが人気の理由は2つあります。
①創業したばかりでも審査が通りやすい
創業したばかりの会社は設立年数が1年未満であり、利益を証明する決算報告書等の書類もないため、信用力が非常に低い状態です。
しかし、JCBゴールドとAMEXゴールドは創業したばかりでも審査が通りやすいのが特徴です。
個人向けクレジットカードと違い、法人カードは審査の際に以下の原本又はコピーを提出します。
- 現在事項全部証明書
- 履歴事項全部証明書
- 登記簿謄本
上記は会社を設立すれば必ず発行できる書類なので、何の心配もありません。
決算報告書や取引実績を証明できる資料等を補完書類として求められる法人カードもありますが、JCBゴールドとAMEXゴールドは上記書類だけで審査を行ってくれます。
②会社を設立直後に必ずダイレクトメールが送られてくる
JCBとAMEXは広告費に莫大な資金を投入していることで有名です。
そして、その広告の1つがダイレクトメール(DM)です。
創業したばかりの社長の事務所には、JCBゴールドとAMEXゴールドの法人カードのダイレクトメールが必ず送られてきます。
起業前に法人カードを下調べしていた経営者ならともかく、ほとんどの方は法人カードにどんな種類があって、どれを選べばいいかなんてよくわかりません。
しかしクレジットカードの知識に疎い経営者でも、国内加盟店数No.1のJCBカードと、古代ローマの騎士がカード前面に描かれている特徴的かつステータス性で有名なAMEXカードを知らないはずがありません。
そんな有名どころから法人カードのダイレクトメールが来たら、「定番だしここでカード作るか」となってしまうパターンが多いようです。
JCBゴールドカードのメリット1、海外旅行に関する保険が充実している
海外旅行に関する保険が充実している点がJCBゴールドの大きなメリットです。
海外旅行時に傷害を抱えたときは最大300万円の保険金が支払われたり、何かしらのトラブルに巻き込まれて賠償責任が発生したときは最大1億円の保証金が支払われたりなど、海外旅行に伴う保険サービスがとにかく充実しています。
また充実しているのは保険だけではありません。
海外旅行の移動に伴うトラブルに関する保険もまた充実しています。
たとえば乗り継ぎ遅延が発生したときは最大2万円の保険金が支払われ、手荷物が紛失したときは最大4万円の保険金が支払われるのもJCBゴールドならではのことです。
海外という見知らぬ地でのトラブルは通常よりも抱える不安が大きくなりますので、そうした不安を少しでも和らげたいときはJCBゴールドを利用してみてください。
JCBゴールドカードのメリット2、即日発行でJCBゴールドカードが取得できる
即日発行されるのもJCBゴールドカードのメリットです。
通常のカードの場合、申請者の属性を審査したり、カードの物理的な発行をしたりする都合で、申請してから数日は経過しないとカードの取得ができません。
ですがJCBゴールドの場合は審査にかかる時間やカード発行にかかる時間を大幅に短くしているため、申請した翌日にはカードを受け取ることが可能です。
ただし最短で受け取るには平日の午前11時までには、オンラインでの申込みを完了させる必要がありますので気をつけてください。平日の午後になると審査やカード発行をするタイミングの都合で、カードが届くのが翌日以降にズレてしまうことがあり、休日に申請しても、平日になるまで待たないと審査がおこなわれません。
JCBゴールドカードのデメリット、1、得られるポイントが少ない
JCBゴールドでは、得られるポイントが総じて少ない点には注意しましょう。
得られるポイントはおおよそ1000円に付つき1ポイントぐらいであり、1ポイントあたり価値は3円から5円ほどであることから、ポイントの還元率はおよそ0.3から0.5%となります。
ほかのカードではポイント還元率が1%超えるところも少なくなく、場合によっては3%超えるものもあること考慮すると、JCB ゴールドカードのポイント還元率は低いといえるでしょう。
ただし「OkiDokiランド」という会員専用サービスを利用してネット通販で買い物をしたり、JCBのポイントを特別にアップしてくれる「JCBオリジナルシリーズパートナー」という特別な店舗を利用すればポイント還元率が上がりますので、できるだけ多くポイントを取得したい方は利用してみてください。
JCBゴールドカードのデメリット2、海外では加盟店が少ない
JCBは国内の加盟店こそ充実しているものの、海外の加盟店はそれほど多くないという欠点を持っています。
保険が充実していたりキャッシングサービスのがあるので、万が一のときは安心できますが、現地で使うカードは他のカードのほうが使い勝手がよかったりします。
JCBゴールドカードが向いている人
旅行や仕事の都合などで海外にいくことが多いという方にはJCBゴールドはオススメです。
移動によってポイントが取得できるのはもちろんのこと、 海外旅行に関する保険がとりわけ充実していますので、安心して現地にいけるようになります。
ヨーロッパや米国などの先進国にいくときはもちろんのこと、治安がやや不安定ながらもビジネスチャンスの多い途上国にいくという場合にも、JCBゴールドがあると安心できますので利用を検討してみてください。
また急に海外へいくような事態になったとしても、JCBゴールドならは即日発行ができるので、急な予定にも対応しやすいというのもありがたい点です。
AMEXゴールドのメリット1、無料の荷物配送サービスにより移動の負担を減らせる
AMEXゴールドは無料で荷物を配送するというサービスがあり、移動に伴う利用者の負担を減らせるメリットがあります。荷物を抱えたままバスや電車を使って移動するときは、「バス停や駅まで歩くのが疲れる」や「混雑しているときは乗り降りに抱えている荷物が邪魔になる」など、荷物そのものが大きな負担になることも少なくありません。
ですがAMEXゴールドがおこなっている手荷物の無料配送サービスを利用すれば、移動に伴う負担を減らすことが可能です。
利用できる範囲は自宅から空港まで、あるいは空港から自宅までであり、かつカード会員1名に付きスーツケース1個分までという制約はありますが、確実に移動の負担を減らせます。
AMEXゴールドのメリット2、「ゴールド・ダイニング by 招待日和」によって食事代を抑えられる
AMEXゴールドには「ゴールド・ダイニング by 招待日和」という、国内外約200店舗のレストランにて利用できるサービスがあります。レストランで所定のコースを2名以上で予約すると、1名分が無料になるというサービスです。
サービスを利用できるお店は高給な寿司店やフレンチレストランなどであり、コース料理もまた1万円を超えるものが多いので、サービスを利用すると1万円以上も食費が節約できます。
なお無料にできるのは各店舗が指定するコースメニューだけであり、お酒などのコース外メニューに関しては別途料金がかかるケースもありますので、気をつけてください。
AMEXゴールドのデメリット1、年会費がやや高い
年会費が12000円と高めになっているのがAMEXゴールドのデメリットです。
ポイント付与サービスやキャンペーンサービスなどのサービスが充実しているので、充分にもとは取れるものの、ただカードとして利用するだけならば価格は高いと思えるかもしれません。
そのためAMEXカードを利用するときは、どういったサービスがあり、どういったタイミングで利用できるのかを把握しておく必要があります。
AMEXゴールドのデメリット2、ヨーロッパや中東ではやや使いにくい
AMEXゴールドはアメリカやアジアなどでは加盟店が多く使い勝手が良いのですが、ヨーロッパや中東では逆に加盟店が少なくために使いにくいという欠点をもっています。
仕事や観光でヨーロッパや中東にいくときはほかのカードを用意するなどの対策が必要になるかもしれません。
AMEXゴールドの利用が向いている人、さまざまなところで接待をすることが多い人
全国各地に顧客がおり、彼らを接待することが多い人にとってAMEXゴールドは相性が良いカードといえるでしょう。
顧客先にいくときにポイントが得られるのはもちろんのこと、「ゴールド・ダイニング by 招待日和」によって接待に関わる費用を減らすことも可能です。
接待にかかる費用は高くなることもありますので、少しでも支出を抑えたい場合はAMEXゴールドカードのサービスを利用してみてください。
また顧客先へ赴く場合は必要資料なども持っていく都合で、荷物の量が多くなってしまうことも考えられます。
AMEXゴールドでは手荷物の無料輸送サービスもおこなっているため、多大な荷物に伴う移動の負担も減らせるようになっています。
まとめ
JCBカードは海外保険が充実していることと即日発行ができるというメリットがあり、たいしてAMEXゴールドは手荷物の無料配送サービスにより移動の負担が減ったり、食事代が節約できたりというメリットがあります。
どちらのカードが優れているのかを判断するのは難しいですが、海外出張などが多い方にとってはJCBゴールドのほうが相性がよく、接待などが多い方にとってはAMEXゴールドのサービスは相性がよいなど、カードのサービスにはそれぞれ適性があります。
カードの申請をする際はどういったことを自分はよくするのかを踏まえた上でおこなうようにしましょう。
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