スペースX・Tesla(テスラ)創業者のイーロン・マスクとは?経歴と名言まとめ【起業家】

イーロン・マスク起業家
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イーロン・マスクとは

人物

名前:イーロン・リーヴ・マスク

誕生日:1971年6月28日

生誕地:南アフリカ共和国 ハウテン州プレトリア

住居:アメリカ合衆国 カルフォルニア州ロサンゼルス 国籍:アメリカ合衆国、カナダ、南アフリカ共和国

生い立ち

イギリス人とアメリカ人をルーツに持つ南アフリカ人の父とカナダ人の母のもとに南アフリカで産まれました。

父は優秀な技術者、母は栄養士兼モデルと両親ともに秀でた才能がありました。

その後両親が離婚し、主に父親のもとで暮らすようになりました。

17歳になるまで南アフリカで育ちますが、いつかアメリカに行きたいと考えていたイーロンは母の故郷であるカナダへと渡り、その後アメリカへ移住し大学に通っていました。

幼少期

イーロンは幼少期からコンピューターへの興味がかなりあったようで、子供ながらもコンピューターについては熟知していたそうです。

10歳の時にコンピューターを買い、プログラミングを独学で勉強して12歳のときに最初の商業ソフトウェアであるBlasterを販売しています。

性格は少し内向的な一面があり、自宅でホームパーティが開かれている中、自室で読書をするような子だったようです。

そんな内向的なイーロンは小学校ではひどいイジメにあっていて、石を投げられたり、気絶するまで殴られ続けたこともあるようです。

趣味である、読書とプログラミング。そして何より家族の存在が心の支えだったと語っています。

高校時代

17歳の時高校で大学入試資格を得たあと、父親の援助なしに家から独立をしました。

その理由の一つに当時アパレルヘイトを行っていた南アフリカの徴兵があったそうです。

徴兵に行くこと自体に抵抗はないが、南アフリカ軍で黒人を抑圧することに時間を費やすのは時間の無駄だと考え、この頃からアメリカへの移住を考えるようになりました。

カナダでの大学時代

高校卒業後は母親と弟・妹と南アフリカからカナダへと移り住み、オンタリオ州キングストンにあるクイーンズ大学で2年間学びました。

大学に入学するまでの間は母の故郷のサスカチュワン州へ行き、いとこの小麦農場で穀物貯蔵所の清掃をしたり野菜畑で働いていたりしました。

ほかにも製材所でボイラーの清掃や、チェーンソーで丸木を切る仕事なども経験しています。

その後大学のあるオンタリオ州へ引っ越して、入学するまでの間は銀行のコンピューター部門で働いたこともあり、この頃からかなりの働き手だったそうです。

アメリカでの大学時代

その後奨学金を受けアメリカ合衆国のペンシルベニア大学へと移り、物理学と経済学の学位を取得しました。

ペンシルベニア大学在学中には、ルームメイトと当時の学生寮を退寮し、学外のフラットハウスを借りて、なんと自宅をナイトクラブへと変えてしまったそうです。
このナイトクラブには毎夜1000人ものお客さんが集まっていました。

大学生でナイトクラブの運営を行うなんて、本当にすごい才能ですね。

この頃から人類の進歩に貢献する分野は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」だと考え、「人類の救済」を人生の目標に掲げていたそうです。

経歴

Pretoria Boys高校

クイーンズ大学

ペンシルベニア大学

スタンフォード大学 大学院

1995年 Zip2社 起業

1999年 X.com社 共同創立

2000年 コンフィニティ社と合併

2001年 PayPal社へと変更

2002年 スペースX社 起業 CEOならびにCTO就任

    テスラ社に投資

2006年 太陽光発電会社ソーラーシティ 共同立ち上げ
    
    ソーラーシティ 会長就任

2008年 テスラ社 会長兼CEO 就任

2016年 ボーリングカンパニー社 起業

2018年 王立協会フェロー 選出

大学院を2日で中退

スタンフォード大学大学院に進学したイーロンはわずか2日で大学院を中退しています。

もともと大学院で高エネルギー物理学を研究する予定でしたが、インターネットに可能性を感じ、中退をして弟のキンバル・マスクと友人と3人で起業をすることにしました。

オンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社という会社を起業し、大手新聞社のオンラインサービスの開発を成功させました。

次々と起業するイーロン・マスク

イーロンが立ち上げたZip2社はのちにコンパック社のAltaVista部門に3億700万ドルで買収され、イーロンは2200万ドルを手にしました。

そのお金を元手にイーロンはオンライン金融サービスと電子メールによる支払サービスを行うX.com社(のちのPayPal社)を共同起業します。

さらには3年後に3つ目の会社として、宇宙輸送ロケットを製造開発するスペースX社を創業。

またその4年後に太陽光発電会社ソーラーシティを創業しています。

他にも電気自動車会社である、テスラ社に投資し会長兼CEOに就任しています。

学生の頃からこだわっていた「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」のすべての分野に若くして携わることになりました。

ひとつの会社を立ち上げるだけでも大変なのに、次々と起業をして成功を収めているイーロンがいかに経営者としての才能が溢れているかわかりますね。

スペースX社の自社開発ロケット

通常ロケットの開発にはお金と時間がかかることが当たり前です。

ですが、イーロンはスペースX社立ち上げの際、「従来のコストの10分の1でロケットを飛ばす!」と常識では考えられないような目標を立てました。

スペースX社の特徴はなんといっても、ロケットを自社開発すること。

そのために、成功までにたくさんの苦労がありました。

ロケット打ち上げを成功するまでに、3度の失敗を重ねました。

次に打ち上げを失敗すれば倒産はまぬがれないという危機もあったようです。

ですが、倒産ギリギリのところでロケットの打ち上げに成功。

2008年には、NASAと大規模な契約を結ぶまでになりました。

その後スペース社のロケットは安価で素早い開発で有名になりました。

それは、イーロンが今までの宇宙開発に強い不満を感じており、「これまでの何十年間、宇宙開発はまったく変わっていない」と痛感し、できるだけ早く安い値段でロケットを生産する方法を模索し実現したからです。

スペースX社のロケットは「再利用」できるということが特徴です。

「再利用」を可能にすることで、従来よりも安いコストでロケット開発を可能にしています。

イーロン・マスクの結婚

イーロンは今まで2度の結婚を経験しています。

最初の結婚相手ジャスティン・ウィルソンとの出会いはカナダのクイーンズ大学でした。

「一緒にアイスクリームを食べにいかない?」とイーロンが誘ったことがきっかけだったそうです。

その後イーロンはアメリカの大学へと進み、遠距離恋愛となってしまいますが、ジャスティンにずっとバラを送り続けてアプローチを続けました。

一度は別々の道を歩む二人でしたが、イーロンが最初の会社を立ち上げた時再会して、結婚をすることになりました。

結婚をする前にイーロンは自分のクレジットカードをジャスティンに渡して、小説家のジャスティンが好きなだけ本を買えるようにして、求愛したそうです。

その後2人の間には5人の子供が産まれましたが、結婚してから8年後に離婚しています。

その後、女優のタルラ・ライリーと結婚。1度離婚し、再婚しましたが、再び離婚が成立しています。

その後すぐに女優アンバー・ハードと交際するなど、なかなかプレイボーイな一面がありますね。

起業もそうですが、好きになったことはとことん追い続ける性格というのがよくわかるエピソードです。

イーロン・マスクの来日

実は、イーロンは親日家でもあります。

2014年にテスラ社の電気自動車「モデルS」の納車開始に合わせて東京で会見をするために来日しました。

その際にラーメン二郎に行ったことが当時Twitterでかなり話題となりました。

他にも、Twitterのアイコンを日本のアニメ「鋼の錬金術師」の主人公エドワードにしたり、映画「君の名は。」に対して、「Love Your Name」と呟いたりしています。

来日した際、日本のバラエティ番組に出演もしていて日本のお笑いも大好きです。

また、イーロンと日本といえば「ZOZOTOWN」でおなじみ、スタートトゥディの前澤友作氏が月に行くと宣言した際、スペースX社のロケットを利用すると発表したことも有名ですね。

イーロン・マスクの仕事スタイル

イーロンは仕事中のエピソードが、少し変わっていると有名です。

まずイーロンは有り得ないくらい働きます。
1995年に初めて起業したころからずっと、週100時間働いているそうです。

平日は毎日朝9時から深夜1時まで、土日も10時間働くそうです。
12年間でとった休みはたったの2週間だけ。とてもストイックな性格がわかりますね。

また、普段は温厚なイーロンですが、基本的に仕事中は愛想がなく怒るときはとことん怒るタイプのようです。

基本的に自分よりも専門的な知識を持っている人しか雇いませんが、イーロンの期待に応えることができなかった人は、突然クビを言い渡されたこともあるそうです。

他にも、「食事は5分でとる」「仕事中は基本Tシャツにジーンズ」など、こだわりが強い性格なことがわかりますね。

仕事面では非情になることもありますが、自分にも他人にも厳しいイーロンだからこそたくさんの起業を成功させたのかもしれませんね。

火星移住計画

「40~100年かけて、火星に100万人を送り込み、自立した文明を築く」

これは、イーロンが発表した火星移住計画です。

イーロンはスペースX社でロケットを開発するだけでなく、すでにその先まで構想を膨らましていました。
  
イーロンは、「毎日がワクワクであるべき」と語っています。

「人類を多くの惑星で繁栄させたい」という願いをこめて火星移住計画を構想しました。

イーロンいわく、「人類が辿る道は2つしかない。ひとつは地球に残って滅亡を待つこと。もう一つは多惑星に住める種になることだ。」とのことで、火星移住計画は「人類救済である」と考えているようです。

しかし、現状NASAは火星に行き生活をすることに否定的な見解を示しています。
ですが、イーロンは様々な課題に対する解決策も考えているようです。

イーロンが残した名言の一つに、「失敗なんてひとつの選択肢にすぎない。失敗することがなかったら、どうしてイノベーションを起こせるだろう?」という名言があります。

何度も失敗をして、繰り返すことで成功をつかんできたイーロンだからこそ、実現不可能と言われた火星移住計画も、前向きに成功するための努力を重ねていけるのかもしれません。

ソーシャルメディア上の発言

2016年に世界で最も影響力のある人物21位に選出されたイーロンですが、影響力があるからこそ起こしてしまった失敗があります。

エイプリルフールにSNSで「テスラ社が倒産した」と嘘のツイートをしてしまったのです。

「なんとか資金を確保しようとしたが、どうにもならなかった。完全に倒産することになる」

実は、当時テスラ社に倒産や買収の噂が出ていたので、「絶対に倒産しないよ!」という彼なりのブラックジョークのつもりでした。

ですが、運悪くこの年2番目の大幅なNYダウ平均の下げと重なってしまい、テスラ社の株価が8%下落してしまうことになりました。

しかもこの時テスラ社は「モデル3」の生産がかなり遅れており、実際に経営を圧迫する状況に陥ってしまったのです。

イーロンはほかにもSNSで2時創作イラストを作者の許可なしで勝手に投稿してしまったり、SNSの発言に関して米証券取引委員会(SEC)に何度も提訴されたり、SNSトラブルを頻繁に起こしています。

ついに2019年に「私のTwitterアカウントを今しがた削除した」と投稿しましたが、現在でもアカウントは残っており、変わらずに投稿を続けています。

イーロンのTwitterには現在3200万人を超えるフォロワーがいて、彼の影響力の大きさを改めて感じさせられますね。

テスラ社の現在

エイプリルフール騒ぎで一時は下落したテスラ社の株価ですが、2020年2月には株価が急騰、しかしその後急落と現在も話題は尽きません。

2020年1月には、中国市場向けに「モデル3」の現地生産を開始しています。

一時は盛り上がりを見せましたが、新型コロナウイルスの影響で「モデル3」の販売も大きく影響を受けました。

しかし、「モデル3」はイーロンが「テスラでは遅い車は作りません。」と宣言したとおり、実際に試乗した方からはかなりの高評価で、不快な揺れが少なく快適に高速走行を楽しめるそうです。

ですが、3月23日からはテスラ社の電気自動車の生産を一時終了するなど、新型コロナの影響が経営にかなり影響を与えているようです。

ただ、テスラ社の2019年末の現金・現金同等物の残高は約63億ドル(約6900万円)とされており、「長期にわたる不確実性を乗り切るのに十分だと考えている」とイーロンはコメントしています。

2023年「月の旅へ」

イーロンが創業したスペースX社では、現在もロケット開発が続けられています。

2020年3月には、最後の第一世代である「ドラゴン」補給船運用20号機を搭載した、ファルコン9ロケットの打ち上げに成功しています。

5月中旬から下旬には、宇宙船「クルードラゴン」を有人で打ち上げる計画もあり、打ち上げに成功すれば民間宇宙探査が、また大きく前進することになります。

2023年には新型巨大ロケット「BER」を使って、世界初となる月旅行を実地すると発表しています。
これは日本でもZOZOTOWNの前澤氏が申し込んだことでも有名ですね。

前澤氏はすでにデポジットも支払ったとされており、そのお金は「BER」の開発に役立てられているそうです。

ただし、実際に2023年に実現可能かというと、難しいのではないかという声も多数上がっており、イーロンも「実現可能か、まったくわからない。もし水晶占いができるなら、いつ飛行できるか知りたいですね。」と答えており、かなり高度で難しい技術であることに違いありません。

ですが、イーロンは「絶対に諦めない」と語っており、いつか必ず実現してくれるのではないかと期待がもてますね。

イーロン・マスク氏の名言

「起業することが他のビジネスに比べて特別なことはひとつもない。製品を仕入れて販売する小売業だって、根本的な意味では同じだ」

「物事に対して、可能な限り厳しくならないといけない。そうやってきちんと修正することが大切だ。とくに友人からの助言はね。」

「粘り強さは非常に大切だ。諦めざるを得なくなるまで諦めるべきではない。私は息をしている限り諦めない」

「アイデアを実行することは、アイデアを思いつくより難しい」

未来を変える起業家イーロン・マスクとは

イーロン・マスクはPayPal社で世界の決済システムを変えて、テスラ社で世界中の車をクリーン・エネルギーの電気自動車にしたいと宣言し、スペースX社で人類を火星へと移住し「人類救済」を提唱する、未来を変える次世代起業家です。

イーロンはいくつもの夢物語を話し、そのたびに実現させて来ました。
失敗を重ねても諦めることなく、人類を救うために世界を変えたいと話す、まるでヒーローのような男性です。

アメリカでの人気はかなり高く、スティーブ・ジョブズを超えるのではないかと注目されたこともあります。

これから、どんな未来を描き実現してくれるのか、私たちの生活に今後どのような影響があるのか、ますますイーロン・マスクの今後の活躍に期待したいですね。

出版社: 日本経済新聞出版社 著者: 兼松雄一郎
この記事を書いた人
ルブさん

就活失敗からの2回転職を経て、現在は都内でタウンワークとかindeedを売ってる人です。
中小零細から大企業まで就業経験あり。
普段はプライムビデオ見たりコストコ行ったりして過ごしてます。

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