ジャック・ドーシー氏とは
名前:ジャック・ドーシー
誕生日:1976年11月19日
住居:アメリカ合州国ミズーリ州セントルイス
生い立ち
幼少期をミズーリ州セントルイスで育ちました。
父親のティムは、小さな会社を経営しており、同時にパートナーと共にレストランを共同経営していました。
そして、母親のマルシアもコーヒーショップを経営していました。
未就学児の頃彼は言語障害を抱えており、両親の粘り強いスピーチ・セラビーや、学校やコミュニティも障害を克服するたくさんのチャンスを与えられました。
8歳の時、マッキントシュに触れ、10歳でIBMパソコンに精通し、14歳の時、自動車の交通システムについて興味を持ち、現在も使われているタクシー会社の配車サービスのソフトウェアをオープンソースで書きました。
両親が警察用の無線電話を持っておりそれがとても面白く、救急車などの活動を常に聞いていたそうです。
10代の頃のドーシー氏はダウンタウンでパンクバンドの演奏を見に行くような少年でした。
もちろんドーシー氏はその頃から、専門の電気店に行き、コンピューターを漁るような人でもありましたが、ドーシー氏のことをよく知る友人はドーシー氏の最も優れた才能はプログラミングではなく、「社会の洞察」だったといいます。
ドーシー氏はアップルの求人広告から、次にアップルがリリースする製品を不気味なほど予測ができ、そうした才能はドーシー氏が単なるコンピューターギークではなく、社会の様々な事象について敏感な感性を持っていたことを示しています。
ミズーリ工科大学に2年で退学し、ニューヨーク大学に進みそこでTwitterのアイデアを最初に思いつきましたが、そのまま大学を中退しています。
経歴
・2000年頃 タクシー、救急サービスを派遣する会社を設立
・2006年 Obvious社創設(現Twitter社) CEOに就任
・2009年 Spuare社創設
・2013年 ディズニーカンパニー 取締役就任
・2015年 Twitter社 CEOに再就任
何でも屋時代
大学卒業後のドーシー氏は本人曰く何でも屋だったそうです。
2000年24歳になっていたドーシー氏は自らの会社を始めます。
ウェブによって宅配便やタクシー、そして緊急サービスまでも派遣する会社は、リアルタイムで情報をやり取りすることにも重きを置いていました。
このアイディアは「リアルタイムでステータスを通知し、ショートメッセージをやり取りする。」という意味でTwitterの原型となりましたが、それがブラッシュアップされることはありませんでした。
しかし、このころの彼を的確に表すのはやはり、起業家精神に溢れた若者ではなく、「何者でもない青年」という印象です。
Twitter立ち上げ
AOL(アメリカ・オンライン)というインターネット会社がビジネスマン向けにチャットが出来るサービスを展開していました。
その中にTwitterのようにつぶやきのような機能があり、それを若者が違う形で使用しているのを目にしたのです。
若者や人は「今自分が何をしているのかどんな状況なのかを発信したい」というニーズがあるのかとOrder社にいるときに気づいていたのです。
それをOrder社のCEO、プログラマーと一緒に立ち上げ、プログラマーがたった2週間でプログラムを組み上げたのがTwitterという名前で世に出ました。
始めTwitterはテキストメインで140文字の制限がありました。
それは別会社が160文字制限で提供しているのを目にし、サーバーの負担も少なくキャリアの関係もなく自分の現在の状況を発信できる140文字に制限したと言われています。
Square社立ち上げ
ドーシー氏はTwitterのCEOを追放され、その後2009年にsquare社を創業しました。
クレジットカード決済にテクノロジーで革新をもたらした会社です。
スマートフォンに小型のクレジットカードリーダーを取り付けて安全に決済できるsquareのサービスは、商売の規模にかかわらずだれでも簡単、手ごろに導入でき、驚異的なスピードで広がりました。
日本でのTwitter
2008年1月7日デジタルガレージグループがTwitterに出資するとともに、日本展開の支援を発表、2008年4月23日にユーザーインターフェイスが日本語化された日本語版が利用可能になりました。
さらに2009年10月15日には携帯電話向けサイトを開設、同時にウィルコムの公式コンテンツとして登録されました。
2011年に日本法人「Twitter Japan株式会社」を設立、同時期のイギリス法人と共に、初の現地法人となりました。
2017年時点で日本のTwitterユーザーは4,500万人になっており、FacebookやInstagramなどより多い結果になっています。
理由としては単純に、日本語での導入時期が早かったからということです。
日本においては特に日本語対応であることが重要であるようです。
Facebookは2004年にサービスが開始され、一方Twitterは2006年にサービスを開始しました。
英語環境で使えるのであれば、Facebookと出会うほうが先だったはずということです。
ここが、海外と日本における違いが出た大きな要因かもしれません。
現在のTwitter
Twitterは一気に世界市場になりましたが、権力争いが絶えなったといいます。
5年でCEOが4~5人も変わる事態に陥りました。
そしてユーザーも増え、収益はありましたが、若者がFacebookやインスタグラム、スナップチャットに興味を持ち、横這いが続いていました。
そんなTwitterを救えるのはドーシー氏しかいないと内部で言われ始め声をかけたそうです。
しかしSpuare社を誰かに渡し、Twitter社に専念して欲しいと言われていましたが、ドーシー氏は兼任でなければ就任しないと言い張り、結果それでもいいからということでTwitter社のCEOに返り咲きました。
現在のsquare社
Squareは興味深いマーケットステージングモデルで:両面市場を構築しようとしています。
支払いは、入り込むことが非常に難しい空間であり、特に支払いメカニズムを使用開始を同時にしたときに、バイヤーや売り手の必要な量を確保することが難しいのが理由です。
Squareはこの時単一の集団をターゲットにすることによりこの問題を解決しています。
バリュープロポジションを読み取るスタンドアロンのクレジットカードはマーチャントが製品を採用するのに十分です。
エキュエーションの消費者視点ではいまだに一蹴されていて、小売りでの支払いを完全に混乱させる可能性を秘めていますが、当初商売人に売却されるという夢とは言えないようです。
読み取られた支払いは1日から2日の事業日のうちに使用者の銀行口座に直接入金されます。
場合によっては、squareは不渡りで保留されている問題がある場合、ユーザーに支払いを留保することが出来ます。
2011年3月、ライバルのVeriFoneは、squareのシステムは危険で、合理的で熟練したプログラマーが再配置できるアプリケーションを作成することが出来て、square製デバイスをクレジットカードのスキミングして詳細情報を入手することに悪用できる可能性があると主張し、デモサイトとサンプルのスキミングアプリケーションを自社サイトに掲載しました。
ドーシー氏は「不公平で不正確」とVeriFoneの主張に反論し、カードデータはカードから視覚的に収集することが出来ると述べたうえで、さらにこの主張に対してカード発行会社が詐欺防止策を提供している事実を無視しているとも反論しました。
現在、自社製デバイスにはSSL,PGPを含むストロングエンクリプトグラフィを使用しています。
自身の暗号キーは長さが少なくとも2048ビットとなっています。
カード番号、磁気ストライプデータ、セキュリティコードはsquareのクライアントデバイスには保存されておらず、OWASPの定めるガイドラインを遵守しています。
更に2013年5月、squareは銃火器の取引に自社のデバイスやソフトウェアを使用させないと発表しました。
ドーシー氏は小売業者向けの利用規約を改正し、「銃火器そのものや銃火器の部品、弾薬、物理的な障害を引き起こすために設計された武器や他の機器」を販売するために利用することを禁止しました。
ジャック・ドーシー氏の両親との関係性
ドーシー氏を取り囲む家族もまたユニークな人々でした。
母親はTwitterの初期のヘビーユーザーであったことも有名です。
「世界の多くの人にとって、それは無駄だ。おそらく無益さは不快ですらある。しかし、ある1人にとっては非常に便利なものであり、それは私の母だ。彼女は私が何を食べたのかという様々な日々を知ることを愛しているんだ。」と語っています。
おそらく、ドーシー氏は起業家精神以上のものを両親から学びました。
ドーシー氏は未就学児の頃に言語障害を抱えていました。
両親は粘り強いスピーチ・セラピーを行い、そして学校やコミュニティもドーシー氏が障害を克服するために多くの機会を与えました。
ドーシー氏の母は「すべての両親は、その子供が夢を追うための能力と勇気も持つことを望むものです。励ますことは簡単です。しかし、新しいことに挑戦する勇気を育み、その機会を提供することは最も難しいことかもしれません。」と語っています。
質素で危険な偏食生活
ドーシー氏の食事は1日に1度だけ、さらに週末は断食しているそうです。
ドーシー氏が食べるのはディナーのみで、メニューはタンパク質と緑の野菜、デサートにはミックスベリーとダークチョコレートを食べるそうです。
ワインを飲むこともあるといいます。
ドーシー氏にとっては食事は生活の邪魔になるのだといいます。
そんなドーシー氏の朝の日課は、朝食をとる代わりに、1時間以上かけて徒歩で通勤することだそうです。
会社までの8キロ程を歩くことがドーシー氏にとっては、頭をクリアにする時間で、最も価値のある投資なんだそうです。
ドーシー氏は歩いている時間は音楽やオーディオブックを聞いたり、サンフランシスコという街からインスピレーションを得ているといいます。
他にも1時間の瞑想や20分のワークアウトを欠かさないといいます。
ジャック・ドーシー氏の恋愛
ドーシー氏は当時交際していたインスタグラム・モデルの彼女、レイヴァン・リン・コーネイルにハリウッド・ヒルズの豪邸をプレゼントしました。
ベットルームが5つあり、バスルームも4つの大豪邸を購入し、日本円にして、約4憶8千万円だそうです。
ちなみに現在は破局してしまい、この豪邸を売りに出しているそうです。
ジャック・ドーシー氏と新型コロナウィルス
ドーシー氏が新型コロナウィルスとの戦いに向けて、10憶ドルを寄付することを明らかにしました。
この金額は個人によるコロナ関連の寄付としては最大のものとなります。
TwitterのCEOで、square社共同創設者でCEOも務めており、今回の寄付には10億ドル相当のsquare株を用いるといいます。
ドーシー氏の保有資産はフォーブスの試算で33憶ドルとされており、その約3分の1を寄付することになります。
ドーシー氏は今回の試みをTwitterの投稿で宣言し、感染拡大によりダメージを受けた女性たちの健康問題や教育問題の解決、さらにユニバーサル・ベーシック・インカムの導入を促進したいと述べました。
ジャック・ドーシー氏の英語名言
“The greatest lesson that I learned in all of this is that you have to start. Start now, start here, start small and keep it simple.”
「私が学んだ最大の教訓は、とにかく始めてみるということです。今すぐ、小さくてもいいから、とにかく始めて、やり続ける、シンプルな原則です。」
“Everyone has an idea. But it’s really about executing the idea and attracting other people to help you work on the idea.”
「誰もがアイデアを持っています。でも本当に重要なのはそのアイデアを実行して他の人を魅了すること、そしてそれを糧にアイデアをブラッシュアップしていくことなんだ。」
“The strongest thing you can cultivate as an entrepreneur is to not rely on luck but cultivating an ability to recognize fortunate situations when they are occurring.”
「起業家として最も大切なことは、運に頼るのではなく、何が起きているかを正しく認識して、よりよいプロダクトにするにはどうしたらいいかを考え続けることなんだ。」
第二のスティーブン・ジョブズと言われたジャック・ドーシー氏
ドーシー氏がこう言われているのには数多くの共通点があるからです。
彼は14歳の頃にタクシー会社のソフトウェアを作っていますが、若いころにIT系の実績を作っているというところが一緒です。
そしてジョブズ氏のように有名な大学を出ているわけではないのです。
さらに彼は自ら立ち上げた会社を仕事に縛られるのが好きではなく、自由に働きたかった為に仕事を後回しする事が多かったようです。
なので、2年後に彼はTwitter社のCEOを解任されます。
そしてその1年後にはSquare社を創設し大成功を収めるのですが、ジョブス氏もApple社を解任された後ある会社を買収しPIXEと名付け、トイ・ストーリーを世に出し大成功しています。
さらに数年後にそれぞれ再度自身が創設した会社を再復帰させる為にCEOに就任するというところもとても似ているのです。
そしてさらに二人はCEOでありながら給料をもらっていないのです。
ドーシー氏はTwitter社から140セントだけをもらっているのです。
なぜ140セントなのかと言うとTwitterの文字制限が140文字というところから、140セントに決めたそうです。
ドーシー氏らしく壮大なビジョンを揚げつつも、ユーザーエクスペリエンスに重きを置いた、シンプルさを追求したプロダクトを世に送り出し続けています。
一見とっつきにくい印象を持つ人がいるかもしれないが、ドーシー氏は非常に人懐っこい性格だそうです。
ドーシー氏は日本をこよなく愛しており、いつも京都や箱根といった日本の話でもりあがるといいます。
誰よりも日本文化への理解が深い起業家の一人ではないでしょうか。
美をとことん追求する稀な経営者の一人であることは間違いないようです。
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