バーチャルオフィスをネットで探したことのある方なら、1度は目にしたことがあるであろう「ワンストップビジネスセンター(1 Stop Business Center)」という名前。
バーチャルオフィスのネット広告でよく目にします。
今回は運営実績10年以上、全国30拠点を展開する格安バーチャルオフィスのワンストップビジネスセンター(以下「1SBC」という)をご紹介していきましょう。
ワンストップビジネスセンターの特徴
特徴①バーチャルオフィス運営専門
1SBCは株式会社MOOR(ムーア)が運営しているバーチャルオフィス専門事業であり、コワーキングスペース・シェアオフィス・レンタルオフィスの提供はしていません。
ですが、6~12名で利用可能な貸し会議室を全国で1時間1000円~から貸し出しています。
また、香港やシンガポールといったバーチャルオフィスの海外拠点があるというグローバルな強みも持っています。
追記:2020年3月2日、「株式会社MOOR」から「株式会社ワンストップビジネスセンター」へ社名変更しました。
特徴②全国30拠点を構える展開力と6000契約以上の実績
2020年2月時点で、1SBCは全国主要都市に30店舗の拠点を構え、契約数は6000以上を誇ります。
その内6割以上が法人で、行政書士や社労士といった士業やコンサルティング業の会員さんが多いようです。
1SBCの会員になれば、全国30拠点の会議室を予約・利用できるようになるため、出張が多い方や全国にお客さんを持っている方にとっては便利で心強いですね。
特徴③シンプルな料金体系
1SBCの料金体系は非常にシンプルです。
主なプランは3種類しかなく、またオプションなどもありません。
初期費用 | 月額利用料 | 主なサービス | |
エコノミープラン | 9,800円 | 4,800円 | 住所貸し+郵便転送 |
ビジネスプラン | 9,800円 | 8,900円 | 住所貸し+郵便転送+電話転送+FAX転送 |
プレミアムプラン | 9,800円 | 14,800円 | 住所貸し+郵便転送+電話秘書代行+FAX転送 |
全プラン初期費用が共通なのも優しい特徴ですね。
上記プランの主な違いは、固定電話の個別番号(03番)を発番してもらえるかと、FAXを利用できるかどうかです。
プレミアムプランでは秘書代行サービスを利用できるみたいですが、1コールあたり210円が発生するようです。
ワンストップビジネスセンターのメリット
メリット①明瞭かつ格安な料金体系
上述した通り、1SBCは一等地の住所を格安で借りることができるバーチャルオフィスです。
安心して利用できる一等地の登記先住所を、たった月額4,800円から貸し出してくれるのが、1SBCの人気の一つです。
この利用料金が実現できる理由のひとつとして、申込から契約までインターネットで完結できることが上げられます。
Web上で必要事項を記入し、登記簿や身分証明書などもメールで提出するため、申込を効率的に処理できていることがあげられます。
メリット②毎週木曜日に郵便物を転送してくれる
1SBCでは、1通100gまでの郵便物は毎週木曜日に無料で転送してくれます。
"1通100gまで"なので、例えば郵便物が5通届いたとしても、5通それぞれが100g以下なら全て無料で転送してくれるということです。
ちなみに100gとは、分かりやすく例えると大体ジャガイモ1個分です。
大抵の洋3サイズの郵便物は100g以下なので安心して大丈夫だと思います。
なお100gを超えた郵便物についてはメールで通知され、どうするか以下の3つから選択するそうです。
- レターパックで発送(600円+税)
- ヤマト宅配便(着払い)で発送
- 破棄
ダイレクトメールなら破棄してもらった方が節約になりますね。
メリット③会議室キャンセルが月15回まで無料
会議室の予約をキャンセルすると、キャンセル料が発生するオフィスが普通です。
しかし、1SBCは前日までにキャンセルすれば月15回まで無料なのです。
当日キャンセルはさすがにキャンセル料100%ですが、1年(365日)先まで予約でき、なおかつ月15回までキャンセル可能なので、ゆとりある予約取りができます。
メリット④みずほ銀行の法人口座開設を紹介してもらえる
2019年7月よりワンストップビジネスセンターはみずほ銀行様と連携強化し、 青山本店をご利用されるバーチャルオフィス会員様の法人銀行口座開設において、みずほ銀行の青山支店内の専用受付窓口へのご紹介を開始いたします。
https://www.1sbc.com/mizuhobank
バーチャルオフィスといえば、やはり法人口座がちゃんと開設できるかが気になるところですが、1SBCはみずほ銀行と連携しており、専用受付窓口を紹介してもらえます。
メガバンクの法人口座開設を斡旋してくれるという、バーチャルオフィス業界では珍しく、とてもありがたい制度です。
確実に開設できるとまではいきませんが、個々で申し込むよりは審査のハードルがグッと下がるでしょう。
ワンストップビジネスセンターの気になる点
気になる点①青山本店にある会議室はトイレが使えない
1SBC青山本店の内見をした際、貸し会議室の流し・トイレが使えないという事が分かりました。
青山本店の貸会議室は旧ホテルの部屋を買い上げて貸し会議室にしているらしく、それが理由かは分かりませんが、トイレが使えません。
これは青山本店だけらしく、他の拠点の貸し会議室は、その階にあるトイレを使用できると言っていました。
2階の共有エリアまで降りてトイレに行かなければならないので、青山本店の貸し会議室で打合せするのであれば、先にトイレを済ませておいた方が良いでしょう。
気になる点②広い会議室がない
1SBCの貸し会議室は基本的に6名で利用できるところしかなく、イスを増やしてようやく8~12名が使用できる広さしかありません。
そのため、ワークショップやセミナーを開催したい方には不向きかもしれません。
こんな人におすすめ
とにかく登記先として安く一等地の住所だけ借りたい方や少人数のカウンセリング・ヒアリングを行う業種(士業や教育関係)、たまにミーティング・商談をするだけで会議室をあまり利用しない方にお勧めです。
また、1SBCは全国各都市に貸し会議室を持っているので、仕事が全国規模の方に向いているでしょう。
毎週木曜日に郵便物を転送してくれるサービスもあるので、契約書類や記入用紙などを頻繁に発送・受取する仕事をされている方にもピッタリかもしれません。
まとめ
1SBCは全国主要都市の駅近に30拠点も展開しているバーチャルオフィスにも関わらず、月額4,800円からと格安で利用できるのが最大の特徴です。
全国に展開しているバーチャルオフィスで、ここまで安いオフィスはありません。
一方、1SBCはバーチャルオフィス専門のためシェアオフィスやコワーキングスペースは提供していないので、ノマドワーカーには不向きなオフィスです。
自分に合うバーチャルオフィスかどうか、事前にしっかりと確認しましょう。
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